早くも東京ベースボールスクールは残すところあと2回となりました。これまでボールの投げ方や捕り方を基礎から徹底的に学び、そして練習を生かし連係プレーまで形にできうようになりました。プレーする選手の動きと表情は当初に比べ自信に充ち溢れています。

今日は各練習項目を短い時間に区切り、たくさんの種目をこなしました。投手は野手に交じって打撃練習や守備練習を行いました。投手は投げるだけが仕事ではなく、一人の野手としてもグラウンドではプレーしなければなりません。投げる動作と打つ動作の体重移動は共通するものがあるので、一つ一つの練習がどのポジションの選手にとっても役に立つのです。

ブルペンでは池谷コーチの熱血指導もありました。前回は「いかにボールをキャッチャーミットに近い位置で離すか」というのが課題でした。選手のみんなはどうしても「前で」という意識が強すぎて、今後は上体が一塁側(右ピッチャーの場合)に傾いてしまう傾向が見られました。

改善方法としてまず池谷コーチはグローブを踏み込み足のすぐ横に置きました。グローブを踏んでしまうということは、体重が一塁か三塁に傾いている証拠なのです。みんな池谷コーチのグローブを踏んではいけないと初めはぎこちないフォームでしたが、慣れてくるとグローブがある事を忘れるくらいスムーズな動きでボールを投げ込んでいました。














野手はまず屋鋪コーチによる打撃指導。体重移動、レベルスイングなど以前に教えた技術をしっかりとこなしました。残りはインパクトの瞬間に100%の力を加える事です。構えた時から力んでいると無駄な力を消費してしまうため、インパクトの瞬間自分の持っている力が十分に発揮されません。ピッチャーが振りかぶった時はバットに両手を添えるだけでいいのです。それによって自然と力が抜け、必要な時だけ必要な力を伝える事ができるのです。











打撃の後は走塁練習も行いました。現役時代俊足を武器に大活躍された屋鋪コーチの模範指導は迫力あるものでした。次の塁を狙う姿勢や、最短距離でベース一周を走る方法など、すべてはベースの踏み方に隠されていました。踏む位置はとにかく手前です。角ばった部分を踏むことによってベースを蹴る事もでき更にスピードアップに繋がります。またベースのど真ん中は絶対に踏んではいけません。安定しないスパイクの歯とベースがすべりやすくなり転倒する恐れもあります。屋鋪コーチは選手全員が正確にベースを踏めるまで徹底的に反復練習を行いました。








最後は投内連系を先週に続き行いました。ただ今回は練習のための練習ではなく、試合のための練習です。エラーしてもランナーがいるつもりで指示を掛けあいました。とにかく練習の時から試合を想定する事で、本番にしっかりと力を発揮できると屋鋪コーチから教えてもらいました。












渡辺トレーナーからは保護者向けの体のケアのセミナーも行いました。寒い時期は疲れがたまりやすく野球選手にとっては怪我が一番の悩み。日ごろから柔軟体操をする事によって柔らかい筋肉が形成され怪我がしにくい体になります。重要なポイントとしてはストレッチを受けている方は深呼吸を続ける事。伸びきった筋肉に酸素を与える事で血流が非常に良くなります。そしてストレッチは毎日続ける事。怪我してからでは遅いので、気付いたことからどんどん初めていきましょう!








練習後のセミナーでは江崎グリコさんによるサプリメント摂取方法の続編です。今回は摂取した栄養分をどのように野球のパフォーマンスに繋げるかです。特にプロテインは筋肉を修復させるだけではなく、骨の強化にもなります。成長期である今しっかりとした骨づくりをプロテインで補わないといけません。また脂肪分も体に必要ないと思いがちですが、非常に大事な役割をしています。脂肪分は持久力の源になります。かと言って脂肪をたくさんつけてしまっては今度は体が重くなりすぎます。プロテインや脂肪分の主栄養素をバランスよく採る事で力づよい持久力のある体作りが実現するのです。

スクールも残すことろ1回となりました!最後まで一つでも多くの事を学べるように一生懸命頑張ろう!!